この車なんとメータ類が動きません。スピードメータ、オドメータ全部です。この修理です。
元々米国にあったときから、業者からは「メータ動いていないよ」と言われていました。まぁ、どこかの断線だろうとにらんでいたわけです。
まずは、Ferrari308の配線図とにらめっこ。配線図はこちらから買うことできます。http://www.ferrari308gtbi.com/
配線図自体は、オーナーマニュアルにもあるのですが、この配線図はカラーなので助かります。あると無いとでは大違い。さらに部位別の配線情報もあるので便利ですね。
で、いろいろと探ると、やはりというかフューズボックスからのラインが共通なことがわかりました。この間で断線すれば、ゲージ類全滅ということ。
フェラーリ308のヒューズボックスは普通の車で言うところのグローブボックスのところにあります。助手席の真正面ですね。
一応、どれがどれに相当するのか蓋に書いてあります。怪しいのは左の三つかな。
ヒューズボックスは結構トラブル起こすと聞いています。理由は・・・というと、このようにカシメ構造だからなんですね。リベットでとめているだけです。経年劣化でこの接触が悪くなると言うのがよくあるケースだそうな。
フューズボックスを取り外します。どれがどれにはまっていたのかすぐにわかるように番号を振りました。フューズボックス自体は、左右にあるマイナスネジで留まっているだけです。
で、それぞれの接点をテスターで念入りにチェック。思った通り、左側3つに関して完全接触不良でした。
なのではんだ付けで全部補修します。
あまり半田ごてを当てすぎると、ベースのプラスチックが溶けてしまうので要注意ですね。ここまでやれば接点はOKです。
ヒューズボックスについては対策品があるようです。ですが、この場合、ヒューズはガラス管タイプになり、さらにボックスの蓋はつかなくなります。なので、オリジナルをそのまま直すことにしました。
実際これで組付けたら、問題なくゲージは作動!
以下はおまけ映像です。
これはリレー関係。ヒューズボックスのすぐ左にあります。下に赤い太い線があります。これが電源ラインのメインですね。一番重要なところ。バッテリーやオルタにほぼ直結されているラインです。
フェラーリ308は重要な配線部分はほぼここに集中していると言えますね。
ヒューズボックスの向かって右側。なぞの金属ボックス。
これはハザードのリレーです。
K Jetroだと、このヒューズボックスの上に、K-Jetro用のヒューズが潜んでいて、これを見つけるまでものすごく時間がかかりました。