なんか未だに熱を持つ傾向がありそうです。
まぁ、オーバーヒートまで行きませんが、水温が高めに移行する傾向があります。
あと残っているのはエンジン内部ですね。
水温が高めに
結構ありとあらゆることをやったような気がしています。
ですが、エアコンとかつけると夏場はかなり水温が高めになる。
まぁ、外気温が35℃を超えるようなところで乗るべきではないというのもありますが、やはりもう少し水温安定してほしいと思っています。
最後の疑いはエンジン内部
ある人のコメントを見ると、「エンジンオーバーホール時にウォータジャケット内部にかなり固着があり、それを剥がしたら冷えるようになりました。」というのがありました。
これ、確かにあり得ます。
ラジエータは交換できるし、途中のアルミパイプなどはそもそも太いので詰まりようもない。
となると、残るのはエンジン内部ということになります。
エンジン内部にはどうも水垢がたまるようです。また錆が固着するケースも。
水道水とか入れた場合にはカルキが付着する可能性も。こうなるとエンジン内部の水流がスムーズにいかなくなる可能性はあります。308の場合、そもそもあのウォータポンプであれだけ長いクーリング配管全部問題なく回せるのか?という疑問は前々から持っていました。
エンジン内部が詰まっていたら、当然回らない=効率が悪いということになります。
ですが、このためだけにエンジンオーバーホールやるのも大変。。。なんとかできないか?
ケミカルに頼る
そうなるとクリーナとかのケミカルに頼ることになります。
今回このクリーナを使ってみることにしました。BGクーリングシステムクリーナーというものです。結構評判は良さそうではあります。
308の場合、おおよそ20L近くクーラントが入っています。なので、2つ購入。
BGクーリングシステムクリーナー実行
まずは、クーラントを全部抜きます。
洗車用にちょうど純水フィルターを買ったので、これを入れてまずは水で洗浄。一度水を入れてエンジンかけ、再度排出、洗浄。
308は抜けたと思っても結構残っていたりします。おそらくヒーターの方とかにたまってしまうのかな?エアコンプレッサーで強制的に水を排出したりといろいろとやります。
特にヒータコア。片側が詰まっていたりすると、そちらから抜けないわけなので、片側をクランプしたりして確実に抜けるようにします。(片側が詰まる=抵抗になる=そっちには水流が回らないため)
その後、純水を入れ、BGクーリングシステムクリーナーを2つ入れ、2時間ほど回してみました。
でも廃液はさほど汚くは有りませんでした。思ったほど汚れていない?
まぁ、廃液捨てるとこんなカスがありますが微量です。
まぁ、ゴミはあるにはありますが。もっとすごいのを期待していたのに少々肩透かし食らった感じ。
内視鏡で確認
念のため、エンジン側のドレインコックを外し、そこから中を見ることにします。
17mmレンチで外れます。このガスケットは交換ですね。
この構造ですが、コック部分は逆ネジで、左に回すとエンジン側にコックが入る形になり、そこの隙間から排出される構造です。
要は締めた状態ではコック側が長いので、そのまま緩めようとするとエグゾーストパイプ(かな?)が邪魔で外れません。なので、コック開けた状態で緩めます。
さて、外れたところから内視鏡をつっこんで中を見てみることにします。
真っ直ぐのカメラだとピントが合わないようです。近すぎる?
ですが、オレンジ色のものは見えます。これって水垢?
これだと何も見えません。今回使った内視鏡は以前シリンダ内部を覗いたときに使ったものです。これにはサイドカメラがあります。サイドカメラに切り替えて、ぐるぐる回してみてみると。。。
ぐぇぇ~!
めちゃくちゃ汚いものを発見してしまいました。
これなんですかね?フジツボみたい。カルキですか?鍾乳石?
いずれにしろ汚い。緑色の部分は何?クーラントの残り液?
まるで海底の景色みたい。
というわけで、結構エンジン内部はまだまだ汚い感じがします。
ラジクリ
いろいろと調べてみると、別のケミカルを発見しました。「ラジクリ」という製品です。
これYoutubeとかでも作業内容がアップされていたりします。
それを見ると、廃液が真っ黒!
ただこのラジクリ。濃度が結構ポイントのようです。効果高めるには濃いめの15%くらいの濃度で60℃以上の温度であることが重要だとか。
なので、今回3L分購入しました。(ちょっとお高いです。)
こんな製品です。これは2L。
さて、効果はどうか?
ラジクリでクリーニング
やり方は前回と同じ。まぁ、一回洗っているので、廃液出して、ラジクリを純水で混ぜながら入れました。
マニュアルでは濃度調整してから入れるように書いてありますが、クーリングシステム全容量だいたいわかっているので、この方法でやりました。
ちなみに、308の場合、ヒータコア部分に水がちゃんと回らないケースが多いです。
エンジンかけてラジエータは熱くなっているのにヒータホースが冷たい場合はそれですね。
推測ですが、ヒータホースはエンジンルームから上へ下へと動いてフロントまで到達しています。なので、途中でエアポケットができてしまうのではないかと。ヒータホースの方がメインの配管より細いので、そうなるとエアポケットが抵抗となってしまい回らないのだと思います。この場合は強制的に水を送り込むしかないです。エアコンプレッサで押し込みます。(詳しくはこちらの記事をご参照ください。)
さてエンジン回して暫く経つと…
うん?なんか濁ってきた?
このような色の変化を見るためにも、クーラントに入れるのではなく、水に入れる必要ありますね。まぁラジクリはそもそも希釈してから入れるので、水のはずですけど。
さらに時間経過するとこんなになっちゃいました。前のBGクーリングシステムクリーナーではずっと透明だったのですけどね。これ、洗浄力の違いでしょうか?
廃液を出すと、もう真っ黒でした。
途中で気が付いたのですが、ラジクリでやっているとラジエータファンの動作が若干短いような気がしました。割と早くファンが止まるのですね。
水温もサーモスタット設定の温度でピタっと止まっている感じがします。
これ、効果高い?
廃液出した後は何度も水がきれいになるまで洗浄します。
途中、サーモスタットも外して水を回しました。(なのでガスケットを作り直したわけで。)
ヒータコアに水が残る場合があるので、こちらもエアーコンプレッサーでエア+水を送り込み、念入りに洗浄します。
再度内視鏡で確認
再度内視鏡で確認します。
前回とまったく異なる景色が見えてきました。
オレンジではなく銀色なんです。水垢がきれいに落ちた?
例のフジツボ。こちら完全ではないですが、少なくとも緑色部分はなくなってます。
このフジツボも長時間やればとれるのかな?
ただ、かなり堅そう。これはオーバーホール時に削らないとだめでしょうね。
少なくとも言えることはBGクーリングシステムクリーナーよりラジクリの方が圧倒的に洗浄力がある!と言う事でした。
さて、これで少しマシになったかな‥‥