圧縮漏れを確認するためにリークダウンテスターを作りました。
圧縮漏れを確認する方法としては、コンプレッションを測るというのもありますが、これだとどこから漏れているのかわかりません。
と言うわけで、リークダウンテスターの出番です。
このリークダウンテスター、買うと1万円以上することも。なので、自作することにしました。
原理は単純です。
コンプレッサーを使い、圧縮空気を送ります。レギュレータで圧力を設定し、絞り(オリフィス)を通し、その先に圧力計をつけ、その先をプラグホールに入れるわけです。漏れていれば、設定した圧力より、低い圧力となるわけですね。
必要な部材は以下の通り
- レギュレーター(1Mpaくらいまで設定できるもの)
- 圧力計2個
- オリフィス
- バルブ
- 配管部材等
プラグホールに入れる部分は、ちょうどコンプレッションゲージについていましたので、それを流用します。
一番の難関はオリフィスでしょうね。これ、早い話が「絞り」です。0.7、0.8mmほどの穴を通して送り込むわけです。
これ、イモネジを加工してもできます。
が、ミスミにまさにそのものが売っていたので流用します。
これが型番。形的にはイモネジそのものです。真ん中に小さな孔が空いています。これは0.8mm
1/4の接手です。内径が7.5mmくらいだったような。この中にM8でタッピングして先ほどのオリフィスをねじ込んでしまうわけです。
タッピング中・・・・
こんな感じで収まります。
ここまで出来ちゃえば、後は簡単です。
向かって右がレギュレータ+圧力計、その左に先ほどのオリフィス入りの接手。圧力計をつけて、その先にバルブを付けます。両端はカプラー。
こちらが、コンプレッションゲージに付属していたプラグ14mm用のホースです。コンプレッションゲージの場合、最大圧力を記録するために、逆止弁(虫ゴム)が入っているのですが、それを外しています。
真ん中に塩ビパイプを入れたのには理由があります。
308の場合、プラグホールがすごく深いのですね。手前バンクは見えるのですが、奥になると手探りですし、ホース自体が曲がってしまいます。そうなるとまっすぐネジが入りません。
前回これで数十分ほど格闘した経験があります。
なので、ガイドとして塩ビパイプをはめ込みました。これだと簡単にネジに入ってくれます。
あと必要なのがこれ
サウンドスコープです。アストロプロダクツのが一番安いです。1000円しないで買えます。
キャブの吸入口から音がすれば、吸気バルブ、排気菅から音がすれば排気バルブ、オイル吸入口から音がすればピストンリング、となるようです。
とりあえず、使ってみました。結論から言うと、使えますね。
プラグホールからの漏れが多いようです。これはプラグコードにはめるアタッチメントの問題・・・。
サウンドスコープは必須ですね。確かにこれでインテーク(インテーク側から)、エグゾースト(マフラーから)、ピストン(オイルフィラーから)で音を聞き分けられます。
少なくとも、ピストン側からの漏れはなさそう。
最悪ヘッド開けるだけで対応できそうです。(とはいうものの、ヘッド外すだけでもエンジン降ろしが必要ではありますが・・・)