オーバーヒート問題・・・・

とにかくやれることは全部やっておこうというわけで、とことんやってみました(汗)

ラジエータはリコアした、ウォータポンプ、サーモスタット、キャップも交換。
でも、オーバーヒート気味・・・。

いろいろ調べてやれることは全部やってみました。(かなり人柱的な話です 汗)

まず、こんなものを買ってみました。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 エア抜きバルブ

Clark & Clark Specialty Products, Incと言うところからの購入です。
こちらで購入できます。

これエア抜き用バルブです。ラジエータのブリードバルブと、サーモスタットのところのブリードバルブをこれに交換します。
中にディスクが入っていて、水に浸るとバルブはクローズしますが、エアの状態だと、通気するというもの。要はエアだけ抜ける構造です。(構造はこちらを参照ください。)
(これ、普通のクーラントには有効ですが、エバンスの場合はダメかも・・・ 後述します。)

Ferrari 308 オーバーヒート対策 エア抜きバルブ

取り付けると、こんな感じになります。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 ファンスイッチ

こちらはファンスイッチ。eurosportacc.comで購入。
Item#:82395948182 2 Pole Thermostatic Fan Switch 180F – VW MK1 4 Cyl.
です。フォルクスワーゲンの部品ですね。
ラジエータの右下にある温度センサーです。これの温度を約80度に変更します。要は、早めにファンが回り始めるようにします。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 サーモスタット交換

サーモスタットの温度も変更です。こちらも80度。同じくeurosportacc.comで購入。
Item#:056121113A Water Thermostat 180F – VW Mk1/Mk2/Mk3 4 Cyl
こちらもフォルクスワーゲンの部品

Ferrari 308 オーバーヒート対策 サーモスタット穴あけ

このサーモスタットには、このように小さな穴を開けておきます。こうすれば、エアが抜けやすくなるとか。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 ラジエータファン増設

ファンも増設。プル型のファンをラジエータの裏側につけます。今回SPALを選択。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 ラジエータファン増設

コネクタがこの形状。これだと、普通のコネクタではダメなので、改造します。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 ラジエータファン増設

爪がありますが、精密ドライバのマイナスなどで押しこめば、カプラは外れます。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 ラジエータファン増設

よくあるこの形状に変更。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 ラジエータファン増設

ラジエータ引っこ抜いて、取り付けた方が良いですね。少なくともエアコンのコンデンサーが邪魔します。
あと、取り付け場所ですが、スペアタイヤが入るところがあるので、場所調整が必要です。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 ラジエータファン増設

こんな感じで留めています。コンデンサの上から最初やろうとしましたが、フィンが軟なので無理ですね。傷めるだけです。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 ラジエータファン増設

今回、前にあるプッシュ型のファンと連動させることにしました。(ちなみに、この写真に先ほどのエア抜きバルブが写っています。)

プッシュファンのエアが抜けないようにラジエータの前に簡単なシュラウドも作りました。(シュラウドといようり、防風的なもの?)

で、一度テスト。。。。

まだまだオーバーヒート気味です。ファン増設したのですが、両方回ると、途中でバッテリーが上がってしまいました(汗)
オルタネータは65Aにしているのですが、足りない?
仕方ないので、熱水がはいってくる方だけ回すようにしました。

エア抜きバルブまでつけたのにいまいち。もしかしたら、このバルブうまく作動していない?
本来であれば渇いた状態で拭くとエアが抜けるのがわかるそうですが、どうも閉じたままに見えます。これですが、エバンスは水ではないので乾かない。確かにガレージの床にこぼれても、そのまま湿ったままです。なので、エバンスとの相性悪いかもしれませんね・・・

いろいろやっていて、ふと気が付きました。

「そういえば、この車、ヒーターが効かないような気がする・・・」
ヒーターコアの詰まりが疑われます。
確かに、ヒーターコアが詰まれば、抜けが悪いので、エアがたまる可能性あります。

と言うわけで、ラインを再度洗浄することにしました。
ラインを再度バラバラにするのも面倒なので、こんな秘密兵器を買いました。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 クーラントラインフラッシュガン

水道ホースをつなぎ、さらにコンプレッサーをつなぐことで、圧水でクリーニングするというものです。(ただし、あまり圧力かけるとヒーターコアが破損しますので、要注意。)

これですが、水道ホースをつなぐと、だらだらと水が出てきます。これでは非常に使いにくいので、ちょっと改良。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 クーラントラインクリーナー

間に止水コックを付けました。こうすれば、手元で水を止められます。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 クーラントラインクリーナー

ラジエター自体はリコアしてきれいなはずなので、ここから洗浄を試みます。逆流方向で洗浄ですね。この作業するのに、バッテリーが邪魔なので、外しました。
あと、この作業を行うには、サーモスタットを外す必要があります。そりゃそうですね。あれがあったら、水が流れない 汗。

あと、かなりの勢いで下の穴から水が噴き出してきます。なにかしらカバーとかして飛び散らないようにした方が良いです。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 クーラントラインクリーナー

受けはシリコンバケットを利用。これ、結構便利かも。
水抜いたつもりでしたが、結構残ってますね。汚れですが、そう汚くは感じませんでした。(もっとすごいのを想像していたのですが・・・)

Ferrari 308 オーバーヒート対策 クーラントラインクリーナー

ヒーターコア側の洗浄です。
まずヒーターバルブを外します。こちらはエンジン側から熱水が入ってくるホースですね。(要はヒータバルブ側に近い方が熱水がはいるところ。)
排水用にホースをつなぎます。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 クーラントラインクリーナー

こちらが圧水を入れる方。今回、クーラントフラッシュ用にバルブが取り付けられているのが見えますね。アルミパイプにつながる方です。

この状態で、先ほどのクリーナで圧水を送り込みます。最初ちょっと抵抗がありました。(詰まっていたのか???)

Ferrari 308 オーバーヒート対策 クーラントラインクリーナー

ですが、汚れているようには見えないですね。若干のカスはありますが。

さらに徹底的に洗浄します。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 ヒーターコアクリーニング

ポットのクリーナーです。水道水を使っていた場合、カルキなどで固まっている可能性もあります。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 ヒーターコアクリーニング

熱湯で溶かし、ポンプで巡回させます。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 ヒーターコアクリーニング

なんか、すこし汚れが出てきた感じがする。30分ほどずっと回し続けました。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 ヒーターバルブクリーニング

その間にバルブをチェックします。
バルブの開閉をチェックしましたが、特に問題はなさそうです。
カルキ?があるようなので、こちらもクリーニング。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 ヒーターバルブクリーニング

若干きれいになったかな?

さて、ラインを全部つなぎ直し、コンプレッサーで余計な水を出し尽くします。(エバンス入れるので、水が混入するとまずい。)

Ferrari 308 オーバーヒート対策 クーラント真空引き

クーラントを入れる際に、できるだけエアが入らないよう、こんなのを使ってみました。
クーラントの真空引きです。
コンプレッサーを使って真空引きできる代物です。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 クーラント真空引き

こんな感じで使います。ある程度真空になったらバルブを閉じてしばらく様子を見ます。(ちょっと抜けてる気配がありますが、見なかったことに・・・ 汗)

Ferrari 308 オーバーヒート対策 クーラント真空引き

で、ホースをつなぎ変え、クーラントを吸い込ませるわけですね。ホースをつなぐ際、ホース内にエアができるだけ入らないようにします。(これはエバンスのプレップなので、色がついていません。エバンス入れる前に、これでクリーニングし、またできるだけ水の混入率を減らすわけです。)

Ferrari 308 オーバーヒート対策 

これはホースピンチプライヤー。あると便利かも。
KTCの製品です。これ、良くできていまして、レバーを握るだけで閉じたままになるのですね。外すときは、レバーを開けば外れる。プラスチック製の安物もありますが、すぐ壊れるらしい。あると便利です。

Ferrari 308 オーバーヒート対策 

こんな感じで使います。

この真空引きですが、あっという間にクーラントが入っていきます!
ですが・・・・完全にエア0と言うわけにはいかないようです。さすがにこれだけラインが長いと完全に真空にするのは難しいでしょうね。(かなり長時間やる必要がある?)

Ferrari 308 オーバーヒート対策 

エンジンをかけましたが、ヒーターホースが熱くなりません。。。
このヒーターバルブ周辺もかなり高い場所にあるので、エアがたまりがちです。
ここにエアがたまると、なかなか抜けないようです。そりゃそうでしょうね。このホース細いですから、ここに流れるよりは、メインの太いチューブの方に流れるでしょうから。
なので、一度、圧力かけて、強制的に送り込む必要がありますね。

これ、確認できる方法があります。
ヒーターホースがラジエータへのアルミパイプと合流するところをホースピンチプライヤでとめた状態で、クーラントフラッシュ用のバルブを開けます。
で、クーラントタンクのキャップを外します。
もし、ちゃんとクーラントが入っていたら、すぐに水が流れ出てくるはずです。
これが流れないという事は、エアが間にある可能性高いです。
この場合、タンク口から思いっきりコンプレッサーで圧力かけて送り込みます。ドボって音がして流れ出しました。

再度エンジンをかけると、ヒーターホースがしっかり熱くなってきました。
もしかしたら、ヒーターコアのつまりではなく、単純にヒーターホースにクーラントがいきわたっていなかった可能性もありますね。。。

で、真空引きしたのですが、この場合でも、やはりエア抜きは必要でした。。。。
走っては、ラジエーターとサーモスタットからエア抜き、走ってはエア抜き、を何度となく繰り返します。結構溜まっています。

後は、様子見ですね。

今回、やれることは全部やったと思っています。
これで解消しないのであれば、あと残っているのはラジエータ本体を変えることでしょうね。
コルゲートフィンタイプにするか、アルミにするか・・・。

で、冒頭に書いたエア抜きバルブですが、エバンスの場合、水のように乾かないので、バルブが閉じたままになってしまうことがわかりました。水であれば十分に稼働したのでしょうが・・・仕方ないですね。というわけで、元のバルブに戻しました。

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その後ですが、エア抜きが鬼門です。結構抜けないものですね・・・・。
そうなると、ちょっと気になるのがヘッドガスケット。ここからエアが入り込むというのもあるそうな。まぁ、しばらく様子見ですが(汗)

“オーバーヒート問題・・・・” への4件の返信

  1. これは、冷却系の大河ドラマですね。

    こちらも油圧クラッチにパワステの名画座2本立てです。

    年末までにはお会いしたいですね。
    ではでは。

    1. 返事遅くなりました(汗)
      油圧クラッチ+パワステとは!
      とりあえず、緊急事態宣言も解除になりましたので、近いうちに伺いますね!

  2. 岐阜308QV クアトロBです。
    これ以上ないほどの水温対策に敬服します!
    私もこの夏同じような症状で悩んでいました。
    仲間からの提案でサブタンクに直接温度計を入れて測ったところメーターは105℃付近を指しているのに実水温は最高でも88℃止まりでした。
    これを念頭に本日ロングドライブを楽しんできました。
    このあたりがオチである事を祈ってます(^人^;)

    1. クアトロBさん、コメントありがとうございます!
      はい、今回徹底的にやりました。
      実水温88度だと良いのですが、うちの場合明らかにオーバーヒートで熱ダレしたので、何か問題はあったのだと思います。
      現在、まだエア抜き中。結構抜けないものですね・・・・。

      ブログにも後述入れましたが、もし、常にエアが抜けないのであれば、ガスケットが疑われます。
      もし、そうだとしたら、エンジン降ろさないとダメ?
      そうなると、今度はエバンスでは役に立たなかったオートバルブが役に立つかもですね。
      その場合は、水に変える必要がありますが。
      私も早くロングドライブに耐えられるようにしたいです。

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