デスビオーバーホールの続きです。
エンジン側ベアリング
これはエンジン側の大きめのベアリングです。新旧比較です。
このベアリング、Superformanceだと103877です。サイズは15X35X14ですね。
まずはベアリングを組みつけます。プーラーと適当なソケットで押し込みました。
次にベアリングを保持する丸い板を取り付けます。同じようにリベットで止め直します。13mmの長さのアルミリベットを使いました。
そして、このベアリングに軸を押し込みます。同じようにプーラーを利用。
デスビオイルシ―ル交換
ここまでばらすのであれば、デスビのオイルシールも交換した方が良いかと考えました。
なので、この部分を外します。薄い鏨みたいなものをガスケット部分に打てば、外れます。
外したところ。オイルが若干出てきます。多少は劣化していたのかもしれません。
まずオイルシールを外します。プーラー+ソケットを使って押し出しました。
ガスケットが残っているのできれいにします。
オイルストーンで磨きました。
これは新しいオイルシールです。Superformanceから購入。サイズは30x56x10です。なので、このサイズさえ合えば国産でもOKかと。
この新しいオイルシールを押し込み、ガスケットを新しいのに交換して同じように装着すれば完了です。
念のためシール剤を塗って取り付けました。(なので、一度デスビを仮締めして1日ほど放置。)
遠心進角装置のオーバーホール
まずは買った部品から。Superformanceではオーバーホール用の部品を売ってます。いろいろ見ましたが、ここが一番安いのではないかな?
こちらはデスビの遠心進角オーバーホールの部品です。スプリングなど一式はいっています。
長いバネは同じものが入っていますが、短い方は2種類ありますね。これは元ついていたものと同じような組み合わせです。
簡単な取り付け説明書がはいっていました。早い話、長い方が外側という事かと。短い方は2種類あります。まぁ、マーキングをちゃんとしてあるので、元はいっていたように取り付けることにします。
さて、遠心進角装置のオーバーホールです。これが交換部品です。これを入れ替えるわけです。
スプリング比較。長い方は同じですが、短い方には2種類ありますね。
一度全体クリーニングして、グリースをつけ、新しいパーツを組み込みました。
カムを装着するのにちょっと手間取ります。ナットみたいなのが溝にうまくはまらないのですね。(ちゃんと角度を合わせる必要があります。)
組み戻し作業
ここまでくるとケースに収められます。
ガスケットを新しいものにし、6か所ねじ止めします。
カムに磁石をはめ込み、サークリップで固定。
インナーベアリングです。8X22X11サイズ。
こんな感じで圧入。サークリップを止められるところまで押し込みます。
表のカバーをはめようとしたらネジが入らない・・・
見てみたら、ネジの頭が切れた状態です。無理にねじ込んで頭が切れたのでしょうね。。。
だから2本しか留まってなかったわけか(汗)
頭がないので、テンションはかかってないです。ラスペネを塗って、先の尖ったツールを使い、回しだしました。
後は残ったネジ類を止めればデスビのオーバーホールは完成です。
ベアリングも交換したので、回転もスムースです。
(実は、最初に交換したベアリングがどうも不良品のようでした。ガタが感じられたので、余っていた新しいのに交換しています。再度リベットのカシメとか外していますが、さすがに2回目は作業早かったです。)
ローター取り付け
さて、エンジンに戻すわけですが、前に考察した通り、そこまで厳密でなくてもよさそうです。結局ローターと電極との点火関係は、IGNITORの設置場所で決まってしまうので。
なので、上死点を出して、そこに対して前後動かせる位置にはめます。(上死点位置だと若干遅いので、少しローターを前進させます。とは言うものの、3度程度ですが)
ローターをはめようとして発覚!
最初はQV用の幅広のローターを取り付けようと思ったのですが、入りません!
元々、QVタイプのものが入っていたのにです。勝手に加工して入れていたのでしょうか?
仕方ないので、ポイント用のローターを入れました。まぁ、こちらが適正なのは間違いないですが・・・・。
でも、そうするとなぜ幅広のQVタイプを入れていたのかに若干の疑問が残ります。
もしかして位相の問題でカバーできなかったので、幅広タイプをなんとか入れたのでは??
まぁ、エンジンかける段階になるとわかるのかもしれません。
いずれにしろ、まずは元に戻すことなので、ポイントタイプローターをはめます。デスビ本体をエンジンにはめるときにローターが動かないように簡単に固定しておきました。切りかけ位置が1番シリンダですね(左のデスビだと5番)
エンジンへ取付
ローター固定した状態で、ほぼ中心位置に押し込みました。ここなら左右に十分動かせます。
写真は取り付けたところです。マーキングのズレが見えるかと。つまり最初の取り外し位置とかなり違います。というか元の状態がおかしいと思います。
デスビのネジ、ナットを元に戻しますが、動かせる程度に止め、一か所だけ締めました。点火タイミング調整のためです。