Ferrari308:クーラントシステム考察

いろいろやってわかったことをメモしておきます!
あくまでも私見なので、間違ってるかも(汗)

【オーバーヒート関連】

エアが入り込む系
理由:システム内にエアポケットがあると流れが悪くなり、冷却効率が下がり加熱する。(だと思う)

・エア抜きが完全でない。
 ⇒徹底的なエア抜きが必要。後述しているようにラインが長くあちこちにエアポケットができるので、普通の抜き方では不可。特にヒーターホースは要注意。フロントを上げてできるだけラジエータ付近にエアを貯めて抜くという方法もある。
 ⇒なので、オートブリーダを入れる方法もある。
 
・クーラントが漏れている⇒液量減少⇒冷却時の負圧でエアが入り込む(と考察)
 ⇒クーラントシステムの漏れのチェック。クーリングシステムテスタが必要。漏れを特定して修理。
 
・シリンダガスケットがブローオフ⇒クーラント液がシリンダに流れ込む。⇒結果クーラント液が減る。⇒エアが入る
 ⇒シリンダ内部に圧力をかけて漏れてこないかを確認。リークテスタを用いる方法もある。(排ガスがクーラントに混じるかどうかをテストするもの。ただし、反応しないケースもあるとのこと。)直すにはガスケットの交換(これは308の場合、エンジン降ろさないとダメ)

・拡張タンクの上のホースからエアがシステムに入り込むこともある。
 ⇒拡張タンクの役割りは、温度が上がり水かさが増したクーラントを受けるタンクなのだが、冷却時に拡張タンク上部の空間からエアが逆流することがあるとの報告がある。
 これはいろんな人が対応している。単純にホースをクランプした人、逆止弁を入れた人、ラジエータのブリーダバルブと繋いだ人などなど。
 縦型タンクの場合、これを防ぐには2つ方法がある。
1つはタンクの上部のホース取り付け口にチューブを突っ込む方法。(詳しくはこちら
 要は負圧時にタンク上部にたまっているエアを逆に吸い込まないようにするという事。

もう一つは、リザーブタンクを設置するという方法。あふれたクーラントをリザーブタンクで受け止め、エンジンが冷え、負圧となると、このタンクから戻すという方法。
(自分は両方とも実施。)

詰まり系
理由:つまりがあるために流れが悪い。

・ラジエータコアの詰まり
 ⇒中をファイバースコープで覗く、熱いときにラジエータを触って温度にムラがないか確認する。対応はフラッシングやラジエータリコア、ラジエータ交換
 ※特にホースが劣化した場合など、そのカスがたまるケースがある。
 ※巷にあるラジエータ漏れ止め剤を入れると、ライン詰まりの原因になる。極力使わないに越したことはない。ラジエータ漏れ止めは細かい繊維や物質で漏れをふさぐという方法。なので他の詰まりの原因となる可能性が高いため。
 
・パイプ、ラインの詰まり
 ⇒ファイバースコープで覗く?結局対応はフラッシングやパイプクリーニングなので、そっちやった方が早い。

ウォータポンプ問題
・ベルトが緩んでいる⇒ポンプが正常に稼働しない。
 ⇒ベルト張り直し、ベルト交換
・ベアリング劣化⇒回転しない⇒ポンプが正常に稼働しない。
 ⇒ベアリング交換(308はシャフトが細い?328タイプに入れ替えるのも手とのこと。)
・ポンプ容量がそもそも足りない(クーリングシステム全体から見ると、そのように見えてならない。)
 ⇒ポンプ交換?

ラジエータ性能
・ラジエータ容量が少ない、あるいはフィンの数が少ない。⇒現象としては最初は良いが徐々に温度が上がる。走っても下がってこない。(今回、観測された現象)
 ⇒ラジエータの交換

ラジエータファン
・ラジエータファンが作動しない。
  ⇒ヒューズが飛んでいる、スイッチが作動していない。
・回転が弱い?
  ⇒アーシング
・冷えない?
  ⇒極性のチェック。逆に回っているケースもある。

サーモスタット
・サーモスタットが作動しない(要は開かない)場合、ラジエータに熱水が回らない。
  ⇒ラジエータに向かうホースを触ってみればわかる。
    実際にサーモスタットを外して、熱湯で規定温度で開くかどうかテストする。

その他
・インシュレータがなくなっている。
  ⇒ラジエータに前からエアが当たるのだが、ボンネットとラジエータの間に隙間があると、そこからエアが逃げてしまい、効率が落ちる。本来はインシュレータスポンジが入っているのだが、劣化して無くなっているケースがある。

【308クーリングシステム他】

・ヒータホースは要注意。ボロボロになっている可能性もある。ただし、この交換は大変!
・ヒータホースが劣化している場合、ヒータコアも詰まっている可能性が高い。
・ヒータホースにうまくクーラントが回らないこともある。これはヒータ全開時にホースを触ってみればすぐにわかる。とにかく長い。エンジンからガソリンタンク上部を通り、ドアの下を回り、フロントフェンダ辺りで再度ボンネット上部まで移動(ここはラジエータより高いかもしれない。)エアポケットがあちこちにできるし、逆に抜くときも抜けきらない。(ドアの下側にたまっている。)
・そもそもクーリングシステムのラインが長い。エンジン後ろなのに、ラジエータは前。これだとウォータポンプが大変ではないかと思う。
・ラジエータの前にプッシュ型のファンがあるが、効率悪そう。。。トランク内のスポンジがなくなっていると、ファンの空気は他へと流れてしまう。
 ⇒328ではプル型に変更されている。
・クーラントの抜けが悪い。ドレインボルトからだけでは全部抜けない。
 ⇒全部抜くにはフロント下にあるラジエータインとアウトのアルミパイプを全部外すぐらいやる必要がある。また、エンジンブロックからも別途抜かないとダメ。これまでやってもヒーターホースにかなりの量のクーラントは残る。
・ラジエータのリコアは要注意。(今回の教訓)
・とにかくエアの抜けが悪い。エア抜きには走ったり、フロント上げたりと工夫が必要。
 ⇒理由はクーラントライン自体が長く、かつ上へ下へと流れるから。エアポケットが生じる場所があちこちにある。
・サーモスタット、ファンスイッチの温度調整に工夫が必要。
 ⇒下げすぎるとファンが回りっぱなしになる=バッテリーが上がる原因になる。
・ウォータポンプの脱着であれば、別にエアコンコンプレッサーを取り外さなくてもできる。(これは発見。知っていると知らないとでは作業効率が全然違う!)

【EVANSに関して】

・EVANSはどうも水ベースのクーラントより温度が高めになる様子。なので、EVANSにする場合は、サーモ、ファンスイッチも設定変えた方がよさそう。
・冷やすという意味だけであれば通常の水ベースの方が上。EVANSの良さは沸騰しないこと。キャビテーションには強いと思われる。
・入れ替え時の水抜きに要注意。単純にドレインから抜くだけではまず抜けない。特に、サーモからラジエータ間のホース、エンジンブロック内、ヒーターホース内にかなりの量が残る。含水率が高いとダメなので、入れ替え時には要注意。
・EVANS専用器具でなくても通常の糖度計で含水率が適正レベル以下かどうかはわかる。50近辺まで測れるBRIX%計であれば良い。60BRIX%がEVAS原液のレベル。施工時チェックで55BRIX%以上であればOK。
・入れ替えた結果、含水率が高いことが発覚しても、蒸発させれば使える。少量であればキャップを空けてエンジン回すという方法もある。
・オートブリーダとの相性は疑問。水と異なり、乾燥しづらい。オートブリーダは中にあるディスクが乾燥している場合、エアを通す仕組み。なので、乾燥しない場合は動作しない(と、思う。)

【その他】

・ラジエータ漏れ止めは使わない方がベター。使うならWAKO’S製品か?理由は、結局繊維類とかで穴をふさぎ固める方法だから。下手したら、コアを詰まらせる原因にもなりえる。応急処置と割り切り、最終的にはラジエータ修理+システム内全フラッシングとなるでしょうね。

まぁ、認識違いもあるかもしれませんが、今回の一連で学習?したもののまとめです。

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